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「飛鳥寺」とは何か?日本初の仏教寺院の歴史
奈良県の古都・飛鳥は、かつて日本の首都として栄え、天皇をはじめ多くの皇族や貴族が居住していました。
飛鳥寺は588年に創建され、日本初の本格的な仏教寺院とされています。
当初「法興寺」と呼ばれたこの寺は、日本に仏教を導入した聖徳太子と蘇我馬子によって創立されました。
寺の建設には、日本で初めて導入された瓦作りの技術や、仏堂や塔の建築技術が用いられ、日本初の仏像もここで造られました。
飛鳥寺の境内は観音堂や鐘楼を含むコンパクトながらも歴史的な建築群で構成されており、主尊である「飛鳥大仏」は1400年以上にわたり数々の修復を経て今に伝えられています。
また、門前に立つ達筆の石柱は1792年に作成されたもので、飛鳥寺への参拝者に道を示す目印となっています。
アクセスと駐車情報
飛鳥寺へのアクセスは、バスまたは自動車で行くことができます。
寺院への詳細なアクセス方法や駐車場の情報については、公式ウェブサイトをご参照ください。
「飛鳥大仏」と「花会式」の魅力
飛鳥寺は、日本最古の仏像、「飛鳥大仏」を保有する歴史ある寺院です。
この仏像の造立は609年にさかのぼります。
毎年春に行われる「花会式」は、その美しい仏像を背景にして行われ、多くの参拝者で賑わいます。
飛鳥寺の石柱について
基座に使われている台石は、1400年前の創建時に寺院の柱の礎として使用されたものです。
日本の古代仏像、飛鳥大仏の魅力と歴史
奈良県の飛鳥寺にある釈迦如来像、通称「飛鳥大仏」は、古代から数多くの修復を経て一部は元の状態で残っています。
飛鳥大仏の歴史と特徴
金堂は何度も再建され、焼失しても、この仏像は創建時から同じ場所に留まり続けています。
像の目はアーモンド形で、肩は柔らかく見え、厚みのある衣が体の両側にしっかりと掛かり、深く彫られた衣紋が腹部に見られます。
また、顔の大きさに匹敵する右手のひらを優しく前に掲げています。
この像は、飛鳥時代の代表的な仏像であり、日本で最も古い仏像の一つです。
製作には15トンの銅と30キログラムの黄金が用いられ、渡来系の仏師、鞍作鳥によって造られました。
その後、首都が奈良から京都へと遷都される過程や鎌倉時代の大火など、数々の困難を乗り越え、様々な損傷を受けながらも現存しています。
飛鳥寺での花会式(はなえしき)
毎年4月8日、奈良の明日香村に訪れる春の季節に飛鳥寺で行われる「花会式」は、お釈迦様の誕生を祝う伝統的な仏教行事です。
この行事では、灌仏会や仏生会とも称され、飛鳥大仏の前で右手を上げた誕生仏が安置されています。
誕生仏は、「天上天下唯我独尊」と称される釈迦の誕生を象徴する姿で、右手は天を指し、左手は地を指しています。
伝説によると、お釈迦様が誕生した際には、九匹の龍が天から清浄水を地上に降らせたと言われています。
花会式では、この伝説を象徴するように、柄杓で誕生仏に甘茶を注いで祝います。
誕生仏が置かれる花御堂は、鮮やかな花で飾られ、その美しさが訪れる人々を魅了します。
奈良飛鳥寺へのアクセス方法、駐車場情報、及び拝観時間の詳細
アクセス方法
・バス利用時:
近鉄橿原神宮前駅から飛鳥寺までは約3キロメートルです。
徒歩で向かう場合は、県道124号線を30分以上歩きます。
橿原神宮前駅東口からは明日香周遊バスまたは岡寺前行きのバスを利用すると、10分から22分で飛鳥寺に到着します。
・自動車利用時:
南阪奈自動車道の葛城ICを下り、国道26号線から国道169号線を経由し、県道124号線を利用するルートが便利です。
国営飛鳥歴史公園を目指し、葛城ICから約30分で到着します。
T字路で右折後、飛鳥北簡易郵便局を過ぎた先を右折し、バス停「飛鳥大仏前」で下車するとすぐに寺院が見えます。
駐車場情報
飛鳥寺専用の駐車場は、大型車10台と普通車20台が停められるスペースを提供しています。
駐車料金は、普通車500円、中型バス2000円、大型バス3000円です。
拝観時間
- 4月1日~9月30日:9:00~17:15
- 10月1日~3月31日:9:00~16:45
- 定休日:4月7日から4月9日は休み
連絡先情報
住所: 奈良県高市郡明日香村飛鳥682
電話番号: 0744-54-2126
最寄り駅: 橿原神宮前駅から徒歩約33分
まとめ
奈良県にある歴史深い飛鳥寺へのアクセス方法、駐車場の詳細、拝観時間について説明しました。
飛鳥大仏や春に行われる花会式の魅力も併せてご紹介します。
飛鳥寺の訪問を計画されている方は、この情報を参考にしてください。
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